Redo the life

⑥助けたくても助けられない!ブラック企業の洗脳が解けない

こんにちは。アラフィフ主婦のKKです。

長男は心機一転、新しい職場で働いています。ブラックの気配は全く感じない、ホワイトな会社です。ギャップがすごいです。

長男にしては全くきつくない仕事なのですが、新卒の人は選ばないであろう業種の営業のせいか、先輩に「休み明けに来なくなるとかないよね?」「辞めないでね」と念押しされるという・・・。

給料がちゃんと出る福利厚生がしっかりしてる休みがちゃんとある、社用車支給、ガソリンカードとETCカードも支給、ノルマがない上司が優しい

こんなにホワイトなのに結構辞める人、いるみたいです。長男にしては辞める理由が全くない会社です。これが普通なんだろうけど、ブラック企業でボロボロにされた人間には天国に感じるようです。

きちんと働いてもらって、立て替えている弁護士費用を回収せねば。でも弁護士いわく、「これは援助なので、返済をしてはいけない」とのこと。自己破産申請中は、たとえ身内でも返済はしてはいけないそうです。一部返済と見なされて免責不可事由になるということなのかな。

立て替えた弁護士費用、返ってこないかも・・・。つらすぎ。

説得を試みる

弁護士に相談するよう勧める

何だかよくわからない状況ですが、長男が借金を数百万円背負い、追い詰められている状況だということ。本来は社長が払うべきお金を支払ってくれず、なぜか長男がお金を工面しようと奔走しているということ。こういう状況であることは理解しました。

この状況から抜け出すには、まずは会社を辞めるしかありません。35万円用立てる条件として、会社を辞めること、弁護士に相談することを約束してもらいました。

しかし、一向にその気配なし。家に帰ってこないので、電話かLINEしか連絡の手段はありません。

ただ、お金を貸してほしいと夜中に帰ってきたとき、「毎日が絶望だ」「でも大丈夫。自殺はしないから」と物騒な言葉を言っていたので、なるべく刺激はしないよう極力努力しました。

とにかく頭ごなしに言わない、辞めることを急かさない。でも、早く辞めてほしい、そして家に戻ってきてほしいので、何ができるか頭をフル回転させました。

でも、何をすればいいのか、何ができるのかさっぱりわかりません。

こんなことを相談できる人も周りにいないし、どこに相談に行けばいいのかもわかりません。警察? 弁護士? 警察も弁護士も敷居が高いので探偵とか?

できることは、ひたすらネットで情報を集めることでした。とにかく自分たちだけでは手に負えないので、プロに相談しよう。やはり弁護士に相談しよう。

そう結論を出しましたが、弁護士に知り合いなどいません。弁護士だって案件に得意不得意もあるでしょう。片っ端から相談に行けばいいのか?

弁護士探しが難航

とりあえずネットで検索してみましたが、どこの弁護士事務所に相談に行けばいいのかやっぱりわかりません。士業で知り合いといえば、家を建てたときに登記をお願いした司法書士の方しかいません。

その方のお子さんと次男が同級生だったので、その後も学校で会えば話をしたりしていましたが、その程度の仲です。その方に弁護士を紹介してもらおうかと思いましたが、状況を説明しなければいけません。

この時はまだ、ひとさまにこんな状況に陥っていると知られるのが恥ずかしいと思っていたので躊躇してしまいました。最終的には、恥も外聞も気にせずいろんな人に相談しまくるのですが。

弁護士探しと平行に長男への説得も試みました。「いつでも帰ってきて」「大丈夫。守ってあげるから」「弁護士に相談しよう」そう言い続けました。

説得の甲斐あってか、「とりあえず週末帰ります」という連絡がありました。

「辞めることは社長に伝えた?」と聞くと、「夜遅かったからLINEでしか言ってないけど、話し合ってみる」と返事。ああ、やっと戻ってくると安心しました。

その時までに弁護士を見つけておこうと思いましたが、やはり弁護士探しは難航しました。

説得失敗

火災保険のオプションの法律相談サービスを利用

弁護士をどうやって探そうかと悩んでいたとき、ふと思いついたのが、火災保険のオプション。たしか弁護士無料相談というのがあったはず。契約書を引っ張り出し、よく見るとやはりありました。

我が家が入っている火災保険は日本興亜損保の「フルハウス」という火災保険です。

2014年9月1日に損害保険ジャパンと合併して損害保険ジャパン日本興亜と名称は変わったそうですが。この火災保険に「すまいの安心サービス」というオプションがあります。すべて無料です。

  • OQ修理サービス
  • 防犯機能アップ応援サービス
  • 住宅相談サービス
  • 法律相談サービス
  • 税務相談サービス
  • 健康・医療相談サービス
  • 介護関連相談サービス

この中で「OQ修理サービス」はいつか使う日が来るんじゃないかと思っていましたが、まさか先に「法律相談サービス」を使うはめになるとは・・・。

ちなみに「OQ修理サービス」は、「住居用ドアの開錠・破壊作業」「トイレのつまり除去作業」「台所・浴室・洗面所等のパイプつまり除去作業」「蛇口の水漏れ修理作業」が1年に1回無料で利用できます。

日常的にこのサービスのほうがお世話になりそうですよね。鍵をなくしたとか、トイレが詰まったとか、水漏れしたとかで。

法律相談サービスは、平日1回30分の電話無料相談ができます。とりあえず至急、ここに電話してみようと思い立ちました。

あわせて、長男が帰ってきたら弁護士に相談に行かせようと日本弁護士連合会が運営する法律相談センター「ひまわり相談ネット」に相談の予約を入れました。

こちらも1回30分の相談です。内容によっては無料でできます。離婚や借金問題は1回目が無料、交通事故は5回まで無料です。

早速、火災保険のオプションで弁護士に電話相談をお願いしましたが、さすがに当日は無理で、翌日の朝一に予約を入れました。

電話に出た弁護士は、私の勘違いかもしれませんが、とても眠そうな声でした。

やっぱり対面のほうがいいのかな、無料だとやる気が出ないのかな、面倒くさいと思われてるのかな、とついつい考えてしまいましたが、せっかくのチャンスなので知っていることを全部話してアドバイスをもらいました。

残念ながら本人ではないので事実の把握も難しく、的確なアドバイスはもらえませんでしたが、「その会社にいると犯罪に巻き込まれるかもしれない」「即、弁護士に相談に連れて行ったほうがいい」という予想通りの答えでした。

最終的には自己破産しかないとも言われました。

日本弁護士連合会が運営する法律相談センターを利用

実は「ひまわり相談ネット」に予約を入れるときも、「何日に予約取れるけど、行ける?」と長男に確認したら、「仕事があるから無理。お盆休みなら大丈夫」と言われました。まだ仕事をすることにこだわる神経が理解できませんでした。それでもお盆休みなら行けるというので予約を入れました。

相談しに行くとき、成人した子どもに親は同席してもいいものかと電話相談のときに聞いたら、「結構、親も同席しますよ」と言われたので同席するつもりでした。しかし、親の同席を頑なに拒みました。

本人が弁護士に相談に行くだけでも一歩前進だから、もし相談して納得いけば、その弁護士に依頼すればいいと私は希望を持っていました。

弁護士費用は出すから、きちんと全部話してきてねと送り出しました。弁護士に相談すれば何もかも解決できる、あとは淡々と手続きを踏んでいけばいいのだからと思っていましたが、それは甘い考えでした。

無料相談は役に立たなかった

相談後、帰ってきた長男に「どうだった?」と聞くと、「全然ダメだった」と。聞けば、あまり経験のなさそうな若い女の弁護士で、質問しても定型文を読んでいるだけで、親身になって相談に乗ってくれなかったそうです。

「聞きたいことは聞けたから、もういい」「予想通りの答えだったから、もう別にいい」と。

私: 別にいいとかないでしょ! じゃあ、別の弁護士に相談に行けばいいじゃん! アディーレ、アディーレ!!

「過払い金や借金の相談ならアディーレ」というテレビCMが頭の中にこびりついているせいか、アディーレを連呼してしまいました。

私: すぐ電話して相談して! 会社なんか行かなくていいから!!

こうやってたたみかけてしまいました。当然、反発します。

長男: そんなに簡単に辞められるわけないだろう! 建築会社を甘く見るな! こうなるから帰りたくなかったんだよ!!

バトルです。修羅場です。夫も言いたいことを言いました。私は号泣。涙が止まらなくなり、最後は嗚咽。そんな私を無視して部屋に逃げ込む長男。

もう無理だ。そう思いました。

私: わかった。もう何の干渉もしないから、好きにしてください。

そう言いました。そして、長男は再び家を出ました。説得は失敗しました。

  • 洗脳が解けるには時間がかかります。

涙が止まらない日々

アディーレに相談に行ってくれた

その日から毎日、涙が止まりませんでした。もう長男はきっと帰ってこないだろう。帰ってくるときは、息をしてないかもしれない。

かつて新興宗教にはまった子どもを救おうと必死に頑張る親の姿がワイドショーに取り沙汰されていた時期がありましたが、その気持ちがよ~くわかります。

いったん洗脳されたら、並大抵のことでは洗脳は解けないですね。当の本人は間違っていることをやっているとは思ってないですもんね。

親が連れ戻そうとすると必死で抵抗します。洗脳って本当に怖いです。

それでも、私の「アディーレ」連呼と、号泣と嗚咽が少しは心に引っかかったのか、次の日に電話して相談の予約を取ってくれたそうです。という報告が夫にありました。私には一切連絡が来なくなりました。

でも、アディーレって何か問題がありましたよね。事実と異なる宣伝を繰り返したとして、業務停止2カ月の懲戒処分を受けたという。

そのせいか市内の店舗は閉鎖されていました。なので、相談の予約が取れても遠くまで足を運ばなくてはいけません。もし依頼するとなっても、遠いと大変です。

初回相談時は2人の弁護士がついて親身になって2時間も相談に乗ってくれたそうです。対応がとても良かったそうですが、何せ遠い。

結局、地元のベテラン弁護士に依頼しました。依頼した経緯は後ほど。

『わが子が期待はずれの大人になってしまったとき』

子どもがこういう状況になると、夫婦仲も険悪になりますね。些細なことで喧嘩し、家を飛び出して行った先が図書館。

そして、ついついこんな本を借りてしまいました。ずばり、わが子が期待はずれの大人になってしまったときという題名です。


<共感して付箋を貼ったところの要約>

  1. 中年になると、親としての意識は子どもがどうなったか、つまり、どんな大人になったかを評価することが中心を占めるようになる。
  2. 大人になった子どもの生き方という重要なレンズを通して、私たちは自分自身や親としての成果を判定する。
  3. 子どもが小さいときは基準がはっきりしている。大人になってしまうと、何か子どもに間違ったことがあればすべて親である自分のせいだと思ってしまう。
  4. しかし、子どもの生き方に影響を与えるのは親だけではない。言い逃れでもなく本当の話なのだ。
  5. 私たちの多くは大人になった子どもに失望している。そして、そんなふうに感じることを恥ずかしく思っている。
  6. 「ほどよい母親」は、自分が子どもの願いや欲求をすべて見抜ける全能者ではないということを、必要に応じてうまく演出しながら子どもに教える。(イギリスの心理学者ドナルド・ウィニコット)
  7. 成人した子どもが問題(本では薬物依存症)を起こしたとき、まず親は助けようとする。子どもが自分で解決すべきなのに親がその責任を取り上げ、代わりに引き受けてしまう。しかし、親が子どもにしてやれることは、何もしないことなのだ。そして、専門家に頼ること。
  8. 成人した子どもには、自分の人生を歩む権利があるだけではなく、失敗する権利もある。
  9. たいていの親は、大人になった子どもがまっとうな暮らしをする手助けをしてやろうとするが、親にできることはほとんどない。法的に成人である子どもは自分で決定を下す権利がある。
  10. 子どもの抱える困難の原因や症状が何であれ、親はそこからできるだけ距離を置く。そして、子どもとは縁を切らずに子どもの問題に手を引くこと。子離れという難しい仕事をするしかない。

<後書きで共感して付箋を貼ったところの要約>

  1. 親離れできない子、子離れできない親は日本だけではなく、アメリカもそうだと知り、驚きだ。
  2. アメリカの若者は自立心旺盛で、高校を卒業したら親元を離れて働くか、自分で学費をまかないながら大学に進むという通念が覆される。
  3. 日本と同様、就職しても親元で暮らす「パラサイト・シングル」はアメリカでも増加し、子どもの独立は1960年代よりも5~7年遅くなっている。
  4. この本は、十分な教育を受け、着実にキャリアを積み、成功してきた親が第二の人生を考え始めたところで、いつまでたっても子育てが終わらないという予想外の壁にぶちあっている親を焦点にした本である。

成人した子どもとの距離感については、また改めて考察しようと思います。

さて、説得は失敗に終わり、また家を出て行った長男ですが、その後も夫が「社長に辞める話はした?」と聞いたところ、「した」と返事はあったものの、辞める気配はなし。

もうお手上げ状態だと諦めかけたとき、事態は急変したのです。

  • 相談は専門家に!



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